作品
06 脳(シキアキED3・R18)
「ん……はぁ……」
身の内に打ち込まれた楔が、抜けていく感覚にアキラは鼻にかかった甘い溜息を漏らした。
汗や精液で湿ったシーツにぐったりと倒れ伏すと、低い笑い声が耳を打つ。
指一本動かすのが億劫なほど疲れきってはいたが、ともすればくっつきそうになる瞼を強いて押し上げて傍らの男を見た。
男の紅い瞳は、いまだ収まりきらぬ情欲に濡れている。
これで終わる気などないのだと言葉にされずとも察しがついた。
「も……無理だ……シキ……」
散々啼かされた声は、見事なまでに掠れていた。
「おまえの都合など知ったことか。俺はまだ満足していない」
くつくつと喉の奥で笑いながら、男……シキはアキラの懇願を切って捨てる。
無慈悲な指先が、そっと背筋を撫で下ろしていく。
それだけで。
「……んっ」
ひくり、と腰が揺れた。
些細な刺激も快楽として拾い上げるようになってしまった身体は正直だ。
何より、この身体はすっかりシキの身体を覚えこみ、それを何よりの好物としている。
指の先まで疲れきっていても、男の指先が意図を持って触れるだけで芯が疼くようになっていた。
「ひぁっ……んんっ……」
「無理、というわけではなさそうだぞ」
楽しそうにシキが揶揄を孕んだ声で言う。
そのまま先ほどまで、男を受け入れていた秘所に指を突っ込まれた。
見た目よりも太く節ばった指が、無遠慮に内部を蹂躙する。
胎内に残った残滓が掻き回され、ぐちゅぐちゅと卑猥な音を響かせて……
羞恥は興奮に取って代わる。
もう吐き出せるものなど一滴も残っていないと思われた下肢が熱く兆し始めた。
するり、ともう一方の指にそこをなぞられる。
「ここもそう言ってる」
冷たい声が、淫らに囁きかけるのに抗う術は……否、意思は沸いてこなかった。
アキラは、うつ伏せのまま腰を上げ、男を誘う。
うっとりとした眼差しで見上げれば、シキは優しげな笑みを浮かべた。
紅い瞳に残酷な光が踊っている。
期待に胸が高鳴るのを止められない。
「いい子だ、アキラ」
愛しそうに耳朶を食みながら囁かれて、脳が痺れたような錯覚を覚える。
反発も恐怖ももはや感じない。
プライドは当の昔に捨ててしまった。
いまのアキラには、美しい悪魔のようなこの男だけが全てだ。
侵されるのは身体だけでなく、脳内まで名を呼ばれるたびに、シキに侵食されていく。
男の身体から生み出されるラインなどよりも、よほど性質の悪いドラッグのようだ。
「……シキぃ……」
甘えるように名を呼べば、シキは満足げに笑った。
そして、再び熱く猛る凶器がアキラの身体に捩じ込まれたのだった。
※
ED3のシキアキは(も?)ラブラブです。
どれだけ破綻していたってラブラブですったら(切望)。
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