作品
微エロ好きさんに20のお題 11~20
11、血(薄桜鬼・斎千)
千鶴の耳朶に唇を寄せ、その血を味わう。
舌に乗せた血は甘く喉の渇きと苦痛は癒されていくけれど、それに反するように沸き上がってくるものがある。
這わせた舌に震える身体。
くすぐったさか羞恥か、その両方か……噛みしめた唇が時折解けてかかる吐息。
羅刹の渇望は鎮まり、顔を出すのは男としての衝動で。
耳朶から唇を離せないのは浅ましさ故。
このままむしゃぶりついて襟を寛げ、すぐにでも押し倒したい欲求を斎藤は必死に堪える。
「……斎藤さん?」
案じる声にどう返していいかわからず。
「もう少し……このままで……」
絞り出す想いでそう口にした。
小さく頷く娘の身体をきつく抱き、欲望の波が穏やかに引いていくまで彼女の温もりに甘えていた。
※
ルート中。
羅刹としての渇望か、男としての欲望か。
12、反転(薄桜鬼・沖千)
ぐるりと視界が反転したと思ったときにはもう遅い。
男に組み敷かれて天井を見ている。
千鶴の抵抗を封じようとするみたいに、優しい唇が降ってきた。
「総司さんっ」
「なに?」
「なに、じゃありませんっ。まだ陽が高いのにっ」
「そんなの関係ないよ。ここには僕たちしか住んでないんだし、誰かに見られる心配もないんだから……それに羅刹の目には昼も夜もない」
しれっとそんなことを言った上、恥ずかしがってる君が可愛いんだもの、などと抜かす。
今日も口八丁手八丁で丸め込まれて、諾々と絆される羽目になって。
臆面のない連れ合いの発言に、千鶴が慣れる日は多分来ない。
※
隠れ里に二人きり。
きっとこんなことは日常茶飯事(爆)。
13、立場(VitaminZ・天童×真奈美)
放課後の見回りの途中だった。
「あ、あの……天童先生」
じりじりと追いつめられながら、真奈美は何とか天童の気を逸らそうと試みる。
「何ですか、私のマリア」
どれほど歯の浮くような台詞でも、美形で美声というのは特だ。
甘い声で問い返され、思わずくらりと来てしまった。
「私たち、教師で……こんなところで、そういうことに及ぶのは生徒たちの示しにならないと言うか、立場上よろしくないと言うか……」
完全なプライベート空間でなら、抱き合うことも吝かではない。
恋人同士の、密なコミュニケーションだ。
恥ずかしくもあるが、嬉しいとも思える。
だが流石に放課後の教室はまずいだろう。
下校時間は過ぎているので生徒は残っていないと思うが、それ以外の関係者は残っている者もいるのだから。
空き教室とは言え、いつ誰が踏み込んでくるやらわからない場所では遠慮したい。
したいのに。
「確かに貴女の言うとおり、ここは神聖な学舎。そして私たちは教師であり、生徒の模範となるべき存在です」
でも、と天童は含み笑う。
「貴女の前では、私は教師である前に一人の男です。場所など関係なくなるほど貴女に溺れている一人の男。僅かでも哀れと思うなら、貴女の慈悲を賜りたいのです、私のマリア」
長く美しい指が、スカートの中に潜り込んでストッキングの上から焦らすように肌を擽り始める。
「あっ……駄目ですったら……」
「真奈美」
名を直接吹き込むみたいに囁かれ、耳朶を食まれて抵抗は挫けた。
所詮経験値が天と地ほども違うのだ。
それをずるいと思いながら、腕を伸ばして真奈美は天童の首に縋りつく。
その仕草に彼がうっとりとするような笑みを浮かべるのに見惚れながら、男が与えるくちづけに従順に目を閉じたのだった。
※
天童先生は女性経験豊富らしいです(マニアックボイスより)。
どれほど変人でも、美形で美声って得だよね。
いや、卑怯なのかな。礼拝堂と迷ったけど、結局教室に落ち着きました。
背徳感はどちらも一緒。
14、媚薬(ワンド・アルバロ×ルル)
アルバロは手の中の小瓶を揺らして微笑んだ。
小瓶を満たす液体は蜂蜜色。
甘そうなシロップに見えるが、正体は媚薬である。
世界の闇で暗躍するギルドで育ったアルバロには珍しいものではないし、このミルス・クレアでも黒の塔であればこの手の薬物を研究している魔法士もいるだろう。
だが一般の生徒でこんなものを手にしているのアルバロぐらいだ。
しかもこの媚薬はアルバロ自身が調合した。
たった一人に使うことを想定して。
「作ったはいいけど、問題は使うタイミングだよね」
それが大事だ。
タイミングを誤ったら、なにもかもが台無しになってしまう。
それだけは避けなければならない。
そんな風に思うのはアルバロには珍しいことだ。
(だってこれは、彼女を使った新しい娯楽だ)
ルルという純粋無垢な少女を自分好みの『女』にする。
発端はルルに対して性的な欲望を感じたことだ。
初めは驚いた。
あんなに年下の、いつまで経っても子供っぽさが抜けないルルに雄としての衝動を感じた瞬間は、何とも言えない居心地の悪さのようなものを感じたものだ。
確かにルルはアルバロにしては破格の好意を抱いている少女だ。
その好意にしても一般的なものではなく、アルバロなりのという注釈が付く。
が、『女』として意識したことは、その瞬間までなかったはずなのだ。
『私がアルバロを好きになるんじゃなくて、アルバロが私を好きになるの』
挑戦でもするみたいにそう宣言して、触れるだけのキスをされた。
予想外の事態に動揺はしたが、それでも認識の上では『自分を楽しませてくれる女の子』でしかなかったのだ、その瞬間までは。
驚きはしたが、すぐに受け入れてもいた。
ルルを自分の女にしよう、そう決断するまで時間は掛からず、問題はきっかけだった。
無理矢理という選択肢はすぐに消えた。
それで楽しめるのは一回だけだ。自分にだって少なからず後味の悪い思いを残すだろうし、その後彼女は完全にアルバロを拒絶するだろう。
それでは駄目なのだ。
(それよりまっさらな身体を俺だけには淫らに開く身体にしてやる方が面白そうだ。おまえが刻印で俺を縛るなら、俺はおまえを快楽で縛ってやるよ、ルル)
まずは本性を見せたことで彼女が抱くようになった警戒心を溶かすことから始めなければ。
「手間暇は掛かるだろうけど……課程も楽しめそうだな。ふふ、ルルちゃんには、覚悟してもらわないと」
気分がひどく高揚しているのがわかる。
本当に彼女は自分を楽しませてくれるたった一人の女の子だ。
小瓶の中で揺れる蜂蜜色の液体を見つめ、これを使う時を想像しアルバロは愉悦に口元を閃かせた。
※
このお題はアルバロ以外考えられませんでした。
魔法薬学専攻とか言う設定なんだから、これくらいは有りかと。
いずれちゃんとアルバロ×ルルで媚薬ネタはやりたいですね(うきうき♪)。
大人な展開からは逃れられないと思うので、やるならオフライン。
通常版を買ったので、他所様で初めて知ったんですが、アルバロの実年齢はちょっと驚きました(笑)。名前も実は偽名だったりするのかな。彼が偽ってないのは、身長と顔と瞳の色くらいなのかしら。身長も実はシークレットブーツとかだったりしないよね(爆)。
15、吐息(ワンド・ビラール×ルル)
初めは触れるだけ。
それが次第に深くなって、苦しげに漏らした吐息さえ奪うようにルルを翻弄する。
思わず縋りついていた肩を叩いて抗議すると、ようやく解放してもらえた。
ルルは恋人を涙目で睨む。
「し、しつこいよ、ビラール。もうちょっと手加減してってお願いしてるのに」
これまで何度言ったかしれない恨み言も、ビラールには無意味だ。
彼は愛しげに目を細めるばかり。
その鷹揚さは王族故なのか、それとも生来のものなのか。
少なくとも年齢差だけで片付く問題ではないだろうと思う。
そのくせ押しが強いものだから、ルルは彼に勝てた試しがない。
「私としては、これでも加減しているのだがな。本当ならすべてを私のものにしたいところなのを、くちづけだけで堪えているんだ。むしろ誉めてもらいたい」
「…………」
臆面のない台詞は、彼の真実だからこそ性質が悪かった。
初恋の相手がそのまま生涯の伴侶になってしまったルルは、その手のことに免疫が全くない。
未知の感覚や行為への怯えがあって、なかなか前に進めないのをビラールが根気よく待っていてくれているのも知っている。
有り難くも申し訳ない思いはあるけれど、どうしても一足飛びにはできないのも確かで。
「そんな困った顔をするな、ルル。私はおまえにそんな顔をさせたいわけではない。リアンにも諭されているが、おまえのことになると私は些か性急になってしまうようだ」
「……ビラール」
「おまえはゆっくりおいで、ルル。私もその手を取り、なるべくおまえの速度に合わせよう。ただ、私が引いてやる手は強くなってしまうことがあるかもしれない。時折はそれを許してくれ。けっして無体を強いることはしないから」
逞しい胸に頬を押しつけるみたいに抱き込まれ、甘い声で告げられる言葉は優しい。
ルルが僅かに逡巡して頷くと、ビラールは喜色を琥珀色の瞳に瞬かせて、再び唇を寄せてくる。
今度は様子を伺いながらの深くなりすぎないキスに、ルルは先ほどまでとは違う苦しさなど欠片もない甘いばかりの吐息を零した。
※
ルルに対する憚らなさでは、ユリウスと張ると思います(アルバロのアレは計算だから除外)。育ちのいい人ならではの鷹揚さというか、なんというか。王族設定、恐るべし(苦笑)。攻略対象の中で、女性経験がありそうなのは殿下とアルバロだけかな。実はアルバロのライバルになりうるとしたら、殿下しかいないと思ってます。そういう話も書いてみたい。
16、お医者さんごっこ(ワンド・アルバロ×ルル)
「痛っ」
ルルは指先に痛みを感じて伸ばしていた手を引いた。
確認してみると指の腹が赤くなっている。
棘が刺さったようだが、目には見えない。細かい棘なのだ。ただぽつんと赤くなった箇所の中央に、周囲の赤より色濃い赤い点が見えるだけだ。
そこを中心にジクジクと痛みが広がっていく。
「馬鹿だなぁ。その薬草には棘があるよって教えといてあげたのに、みすみす怪我するなんて本当に迂闊な子だ」
意地悪な声音に、ルルは涙目で声の主を振り仰ぐ。
思った通り小馬鹿にした眼差しに、口元には笑みを刷いたアルバロの姿。
休日を利用して魔法薬学の実習のために薬草の採取に付き合ってもらったのだ。
流石専攻しているだけあってアルバロの薬草の知識はルルなどよりよほど深く、今日に限っては何か仕掛けてくることもなく彼の手を借りて採取は順調に進んでいたのだが……予め教えられていたにも関わらず、棘のある薬草で怪我をしてしまった。
返す言葉もなくしゅんとしたルルの、怪我した方の手をアルバロが掴む。
「アルバロ?」
「見せろよ。その薬草に毒の成分はないが、放置しておくものでもないだろ」
言いながら棘の刺さった指先を検分し……ぱくりと口に含んだ。
「なっ」
慌てて引こうとした手はびくともしない。
「おとなしくしてろ。指を噛み千切るぞ」
「……っ」
指を口に咥えたまま、歯を立てて脅してくるのにルルは押し黙った。
アルバロはやるといったらやる。
そのことは身に染みて知っていた。
言われるがまま大人しくしていると、指先を柔らかく濡れたものが撫でる。
アルバロが舌を使って棘の在処を探っているのだ。
それはわかるけれど。
指を舐められている……そのことに堪らない羞恥を感じて、アルバロの思う壺になってしまうとわかっていても頬が火照っていく。
どきどきと心臓が激しく脈打ち居ても立ってもいられなない。
さまよわせた視線が、アルバロのそれと絡み合う。
紅みがかった綺麗な色の瞳が愉しげに細められた。
「っ!」
もう我慢できない、その限界を見極めるみたいにアルバロが唇を放す。
「棘、抜けたよ」
「…………あり、がと。でも、わ、わざわざ舐めなくても……魔法で何とかなったんじゃ……」
そう言わずにはいられない。
するとアルバロはいつもの意地悪げな笑みを浮かべ、逃げを打とうとしているルルの身体を抱き寄せてきた。
「それじゃ、俺がつまらないじゃないか。ルルちゃんの真っ赤になった顔は、俺のお気に入りだからね。これからもうんと恥ずかしがらせて、うんと可愛がってあげるよ」
殺されるよりはマシかもしれないけれど、それもどうか。
あんまり喜べない気はしつつも、アルバロからは離れられない。
麻薬よりも性質の悪いこの男を愛してしまった我が身の不運と幸福に複雑な想いを噛みしめながら、ルルはキスを唆す唇に自らそっとくちづけたのだった。
※
もっと直接的にお医者さんごっこにしようかと思ったんですが、そんなことしたらあっという間に18禁になってしまうという確信のもとこんな感じに。
割と甘めを意識しましたが、別にちゃんと両想いになってるわけじゃありません(苦笑)。ルル→←アルバロ(無自覚)状態です。
17、ご奉仕(薄桜鬼・土千)
湯を湛えた桶を手に千鶴が入ってくる。
土方の身体を拭うためだ。
宇都宮城での戦の後、重傷を負った土方は戦線を一時離脱し療養を余儀なくされている。
千鶴はそれに付き添って甲斐甲斐しい看病をしてくれており、言葉にはしないが土方は彼女に対して頭の下がる思いだった。
彼女の献身的な看病の甲斐あって、鬼切りの太刀で付けられた傷も塞がり始め、大きな傷以外は包帯も取れるほどになった。
程なく戦場に復帰が叶うだろう。
だが、まだ残っている傷はあり入浴は禁じられている土方のために、千鶴が身体を拭いてくれるのだ。
年若い娘である彼女にそんな真似をさせるのはさしもの土方も抵抗があるのだが、状況を鑑みるとそこに割ける人間は千鶴しかいなかったとあっては納得というか、我慢せざる得ない。
「失礼します」
「…………ああ」
慣れた手つきで寝間着を肌蹴させ、まずは背中から固く絞った布で傷に障らぬよう手際よく拭っていく。
拘っているのは土方だけで、千鶴の方はといえば実に淡々としている。
(こと患者という認識になると途端にこうなっちまうのは、やっぱり職業病みたいなもんか……)
千鶴自身はとても慎み深い娘だ。江戸の女らしく、情が濃い故の気の強さも合わせ持つが、基本的には物慣れぬ初心さが際立つ。
男の半裸などは見た瞬間に茹で蛸になるほどだ。
が、同時に千鶴は医者の娘でもある。診療所を開く父を手伝っていたことから、相手を患者と認識した場合、全裸の男相手でも平然と接することができるのだ。
肝が据わっているのではなく、やはり職業病の一種なのだろう。
そんなことをつらつら考えるのは、偏に千鶴に対して意識がいかないようにするためだ。
背に置かれた小さな手。
その温もり。
憎からず想う女の気配。
ともすれば手放してしまいそうになる理性の手綱を握りしめることに必死になる。
それなのに。
「さ、次は前を拭かせてくださいね」
にっこり微笑む千鶴を前にどんな敵を前にしても感じたことのない危機感を覚えずにはいられない。
善意という名の拷問ほど恐ろしいものはないのだと、土方は気を逸らすためにとうとう頭の中で念仏を唱え始めた。
※
上と同じ理由でこんな感じに(笑)。
ルート中、宇都宮戦後。
善意は時として暴力よりも酷いというお話。
18、逆転(ワンド・ラギ×ルル)
これはおかしいだろう。
ラギはいつもそう思わずにはいられない。
恋人の腕に抱かれてラギはこっそりと重い溜息を付く。
そう、恋人の腕の中。
例によって例の如く、ルルの方から抱きつかれてミニドラゴン化したラギは彼女に抱えられて寮へ帰る途中である。
ラギの身体を抱えてルルはご満悦であるが、ラギ本人はそうはいかない。
何が悲しくて、恋人に抱き抱えられなければならないのか。
男ならふつう逆のシチュエーションを願うものだ。
『でもさあ、好きな子の胸に堂々と顔を埋められるなんてある意味特権じゃないの。男の浪漫を実践してるんだからさ』
どこぞの誰かの声でそんな幻聴が聞こえたが、ラギはあえて否定したい。
(ドラゴンの顔で埋めても意味ねーっつの)
本音である。
しかもこんな風に無防備にされては、まるっきり男として意識されていないようではないか。
お互い想いを伝え会った恋人同士として、これはいかがなものか。
意識しているのが自分ばかりのようで悔しいではないか。
ふにふにの柔らかい胸にきゅう、と押し付けられて人間の姿だったら間違いなくまずいことになりそうなぞわぞわした感覚をやり過ごしながら。
(ちくしょー、今に見てろよ)
いつか絶対この立場を逆転してやるのだと、未来の偉大なる火竜は何度したか知れない決意を胸の内で繰り返した。
※
ドラゴンのときと人間のときじゃ感覚も違うと思うのね。
どうせなら、人の姿のときに、ルルのふかふかの胸に顔を埋めた方が良いに決まってるよ(爆)。
ラギがした選択は人間でもドラゴンでも自分は自分ってことだと思う。
少なくともじっちゃとばっちゃが存命のうちは、種の狭間にいるんだろうな。
未来が火竜という表現をしているのは、単に私が人外好きだからです。
ルルはドラゴンの花嫁でいいと思う(笑)。
19、足りない(薄桜鬼・風千)
噛みつくようなくちづけに必死に応える千鶴。
その小さな身体を抱きしめながら、風間は満たされた想いとそれを凌駕する飢えを感じていた。
「はっ……かざ、ま……さんっ……んんっ」
甘い啼き声が耳に心地いい。
もっと聞きたい。
もっと欲しい。
(ようやく……ようやく、だ)
長かった。
千鶴と出会って数年。
最初は子を産ませるためだけに必要な血統のいい女鬼という認識でしかなかった。
そして人間にしては面白いと思えた新選組の連中と関わるためだけの駒。
それがいつしか変わった。
風間に怯えながらも、決して目を逸らさない気丈さ。
真実を受け入れ、許容することのできる気高さ。
自らの都合ではなく、彼女自身に惹かれ始め、心から欲しいと思った。
だからこそ、らしくもなく待ったのだ。
千鶴が自分の意志で、風間の手を取るまで。
そう思えばこそ。
「くちづけだけでは足らん。もっと寄越せ……千鶴」
わずかに唇を離し、吐息の届く距離で告げる。
潤んだ瞳はただ一心に風間を見つめて。
「……はい」
千鶴は小さな返事とともに、すべてを差し出すみたいに瞼を閉じた。
※
随想録での風間の扱いが気になって仕方ない今日この頃。
千鶴をちゃんと嫁に出来てるんでしょうか。
頑張れ、頭領(笑)!
20、そっと触れて(ワンド・エスト×ルル)
「怖い、といったら笑いますか?僕があなたに触れると、穢してしまいそうな気がするんです」
そう言ってエストが寂しそうに笑うのに、ルルは胸がぎゅっとなる。
そんなことないのに。
ルルはエストほど綺麗な人を知らないのに。
だから悲しい。
彼が自分を卑下するような言い様をすることが。
太陽はこんなに明るくて、湖の水面はキラキラ輝いていて。
そんな綺麗な景色の中で、大好きな綺麗な人が自嘲の笑みを浮かべているのが切なくて、ルルは手を伸ばす。
彼の手を取って躊躇うことなく自らの胸に触れさせた。
「なっ、何をするんですっ」
頬に朱を上らせるのが愛しい。
珍しく狼狽えている彼の手で膨らみを包み込むように。
「怖いなら、そっと触れて?少しずつでいいから、触れて。それで覚えて。エストに触れられて、私が穢れることなんてないんだって。すごくすごく幸せなんだって」
今だって。
自分でも慎みのないことをしてるのわかる。
恥ずかしさだって、感じている。
でも、この胸の鼓動は幸せだから。
「それにね、もし本当に穢れてしまうんだとしても大好きな人に穢されるなら、それでいいんだよ」
微笑んで、抱きついた。
勢いを殺せず支えきれなかったエスト諸共その場に倒れ込む。
そしてそのままきつく抱きしめられた。
「あなたって人は本当に……」
エストの苦言は途中で途絶える。
それは目と目が合って自然と近づいた距離、触れ合った唇の中に消えた。
※
エストで始まって、エストで終わる。特に意図したわけではないのですがそうなってしまいました。
あ、この掌編の二人はまだ清い仲です(笑)。
この二人の一線を越えるべきタイミングは、妄想すれどもなかなか掴みきれず。卒業まではキスのみというのもありだと思うし、エストがルルの背を抜かしたのを契機にというのもありだと思う。
皆さんはどんな感じだと思いますか?
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